【2026年】看護師・介護士の退職代行|人手不足で辞めさせてもらえないときの注意点

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「人が足りないから今は無理」「患者さん(利用者さん)を見捨てるの?」。看護師や介護士が辞めたいと伝えると、こう言われて話が止まってしまうことがよくあります。

人手不足は辞められない理由になりません。看護師も介護士も、退職代行を使って辞めることはできます。ただ医療・介護の職場ならではの注意点がいくつかあるので、そこだけ押さえてから頼むと失敗が減ります。

看護師・介護士の 退職代行

先に結論だけ
  • 正職員(期間の定めなし)なら、申し入れから2週間で辞められる
  • 「後任が決まるまで」「人が足りないから」は引き止めの理由にならない
  • 病院の奨学金(お礼奉公)や寮があるなら、先に条件を確認しておく
  • 引き止めが強い職場なら、交渉できる労働組合型か弁護士型を選ぶ

人手不足でも看護師・介護士は辞められる

期間の定めのない雇用契約なら、民法627条で退職の申し入れから2週間たてば雇用契約は終わります。鹿児島労働局のQ&Aでも、会社が同意しなければ退職できないわけではないと説明されています。

病院や施設が「人が足りない」「後任が見つかるまで待って」と言うのは、あくまで職場側の都合です。気持ちとしては申し訳なく感じると思います。それでも法律上、働く側に後任を探す義務はありません。

就業規則に「3か月前」と書いてある場合

病院や施設の就業規則には「退職は1か月前(あるいは3か月前)までに申し出ること」と書かれていることが多いです。鹿児島労働局のQ&Aでは、就業規則に退職の決まりがあれば確認するようすすめています。そのうえで、極端に長い予告期間は公序良俗に反して無効とされる可能性がある、とも書かれています。

円満に辞められるなら、就業規則に合わせておくに越したことはありません。ただ心身が限界なのに何か月も我慢する必要はない、というのが個人的な考えです。

契約職員・パートの場合

契約期間が決まっている働き方だと、少し事情が変わります。期間の途中で辞めるには、民法628条の「やむを得ない事由」が必要になるのが原則です。体調を崩した、家族の介護が必要になった、といった事情があれば相談の余地は十分あります。

ただし1年を超える契約なら、労働基準法137条で契約の初日から1年たった後はいつでも退職を申し出られます。自分の契約書の期間を一度見ておいてください。

医療・介護の職場で起きやすいトラブル

看護師や介護士が退職代行を使うときに、よく出てくる問題をまとめました。

よくある状況 実際のところ 向いている運営形態
「人手不足だから辞めさせない」 辞められない理由にならない 労働組合・弁護士
シフトや夜勤がもう組まれている 有給消化や欠勤で調整することが多い 労働組合・弁護士
病院の奨学金を借りている 返済の扱いは契約しだい 弁護士
寮に住んでいる 退去日の調整が必要 労働組合・弁護士
「損害賠償を請求する」と言われた 実際に認められることはまれ 弁護士

シフトや夜勤がもう組まれている

看護や介護は、1か月先までシフトが決まっていることが多い仕事です。「来月のシフトに穴が空く」と言われると、辞めにくく感じます。

とはいえ、シフトが組まれていることは辞められない理由にはなりません。退職日までの2週間は、残っている有給休暇を使うか欠勤扱いにしてもらうのが一般的です。有給の消化を会社と話し合ってもらうなら、交渉ができる労働組合型か弁護士型を選んでください。

「患者さん・利用者さんがかわいそう」と責められる

いちばん心に刺さるのがこれだと思います。ただ人員の配置を考えるのは病院や施設の仕事です。一人のスタッフが自分を犠牲にして埋めるものではありません。

介護の現場も同じです。利用者さんとの関係が深いほど言い出しにくくなりますが、ケアの体制を整えるのは施設の責任です。辞めた後に利用者さんが困らないよう、引き継ぎのメモを残しておくくらいで十分だと思います。

退職代行を使ったからといって、看護師免許や介護福祉士の資格に何か影響が出る決まりもありません。そこは安心してください。

看護師の転職のイメージ

病院の奨学金(お礼奉公)がある人は先に確認を

看護学生のときに病院の奨学金や修学資金を借りて、「◯年働けば返済免除」という条件で勤めている人も多いと思います。いわゆるお礼奉公です。

この場合、途中で辞めると残りの金額を返すよう求められるのが普通です。借りたお金を返すこと自体は、契約どおりなら違法ではありません。

一方で、返済の約束が実質的に「辞めたら罰金」になっていれば話は別です。労働基準法16条は、労働契約の不履行について違約金や損害賠償額をあらかじめ決めておくことを禁止しています。平成29年9月6日の広島高裁判決(医療法人K会事件)では、看護師の修学資金の返還を求める契約が、この16条に反して無効とされました。

とはいえ、どこまで無効になるかは契約の中身しだいです。奨学金がからむなら、返済の交渉までできる弁護士に最初から相談しておくのがいちばん確実です。

寮・貸与品・届出など辞める前の準備

寮に住んでいるなら退去日を決めておく

病院や施設の寮に住んでいると、退職と同時に住まいの問題も出てきます。退職日から何日以内に出る必要があるのか、寮の規則を確認しておいてください。退去日の調整も退職代行に伝えてもらえます。

ユニフォームや名札をまとめておく

ユニフォームや名札、ロッカーの鍵やPHSなどは返却が必要です。出勤せずに辞めるなら、郵送で返せるように先にまとめておくとスムーズです。ロッカーの私物をどうするかも決めておいてください。

看護職はナースセンターへの届出も

看護師などの免許を持つ人は、離職したときに都道府県ナースセンターへ届け出ることが努力義務になっています。日本看護協会の離職時等の届出制度のページにあるとおり、専用サイトの「とどけるん」から自分で登録できます。職場を通さずに済むので、退職代行を使ったときも困りません。

看護師・介護士に合う退職代行の選び方

医療・介護の職場は、人手不足のぶん引き止めが強くなりがちです。意思を伝えるだけの民間企業の退職代行だと、「本人と直接話したい」と言われたときに押し返せないことがあります。

  • 引き止めが強い・有給を消化したい:団体交渉ができる労働組合型
  • 奨学金の返済、未払いの残業代、損害賠償をちらつかされている:弁護士型
  • 職場と揉める心配はなく、とにかく安く済ませたい:民間企業型

運営形態ごとの違いは「労働組合の退職代行とは」「弁護士の退職代行とは」に詳しく書いています。

女性スタッフに相談したい:わたしNEXT

合同労働組合「退職代行toNEXTユニオン」が運営する女性向けの退職代行です。団体交渉として有給消化や退職日の調整を話し合ってもらえます。看護や介護は女性が多い職場なので、同じ女性に相談できるのは心強いと思います。料金は正社員などで21,800円+組合費1,000円です。

わたしNEXTの料金・評判を詳しく見る

男性の看護師・介護士なら、同じ労働組合が運営する男の退職代行が窓口になります。料金の仕組みもわたしNEXTと同じです。

奨学金や未払い残業代がある:弁護士法人ガイア総合法律事務所

弁護士が直接対応してくれる退職代行です。奨学金の返済や未払いの残業代、損害賠償の話が出ているなら、ここまで任せられるのは弁護士だけです。サービス残業が多い職場なら、請求できるお金が残っていないかも一緒に相談してみてください。

  • 料金:25,300円プラン(意思を伝えるのみ)/55,000円プラン(アフターフォロー付き)/77,000円プラン(あらゆる雇用形態に対応)
  • 未払い給与・残業代の請求:成功報酬20〜30%(獲得できた場合のみ)

ガイアの料金・評判を詳しく見る

看護師・介護士の退職代行でよくある疑問

夜勤明けに頼んでも大丈夫ですか?

大丈夫です。LINEで申し込める退職代行が多いので、夜勤明けの朝に相談することもできます。受付時間はサービスごとに違うので、公式サイトで確認しておいてください。次の出勤日より前に連絡してもらえれば、そのまま職場に行かずに済むことがほとんどです。

小さな施設やクリニックでも使えますか?

使えます。むしろスタッフが少ない職場ほど、院長や施設長と直接話すのが気まずくて言い出せないものです。規模が小さいと引き止めも個人的な感情が入りやすいので、交渉ができる運営形態を選んでおくと安心です。

同じ地域で転職したら噂になりませんか?

医療や介護は横のつながりがある業界なので、気になる人は多いと思います。ただ辞めた経緯は個人の情報なので、前の職場がほかの病院や施設に話してまわるような話ではありません。転職先に自分から言う必要もないですし、面接では「次の職場で何をしたいか」を中心に話せば十分です。

辞めたあとの働き先も考えておく

看護師や介護士は人手が足りない分、次の職場も見つけやすい仕事です。今の職場がつらかっただけで、仕事そのものは続けたいという人も多いと思います。

次は同じ失敗をしないように、夜勤の回数や人員配置、残業の実態を確かめてから選べると安心です。看護師なら、転職サイトやエージェントに職場の内情を聞いてもらう方法もあります。「看護師の転職サイト・エージェントおすすめ比較」に特徴をまとめているので、次の職場探しの参考にしてください。

結局どこに頼めばいいか

人手不足の職場ほど引き止めは強くなりますが、それで辞められなくなるわけではありません。有給消化などの話し合いまで任せたいなら労働組合型、奨学金や未払い残業代がからむなら弁護士型を選んでおけば、まず困らないと思います。

ほかの退職代行とも比べてから決めたい人は「退職代行おすすめ比較ランキング」を見てみてください。

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